【アーカイブ配信】Gaia2021辻信一&山崎亮オンライン公開講座「ヒューマン・カインド-さぁ、自分の性善説を語ろう」
どうぞ、ご覧ください。
どうぞ、ご覧ください。
地域通貨、という言葉を聞いたことがありますか?
トランジションタウン藤野で、池辺潤一さんたちが始めた「よろづ屋」のよろづは、円やドルのような法定通貨とは違って、地域限定で使うことができる通帳型の通貨です。
お話を聴いていると、移住者の多い藤野で、新しいつながりを支えているようです。 藤野の例のような、もともとお互いに内在している、助け合いたい気持ちを自然に呼び覚ましたり、声をかけたくなったりと、それぞれの知恵や能力、関係を促進し活性化する働きをしている地域通貨としては、海外ではオーストラリアのマレーニが知られています。
国内でもブームになったことはありますが、しかし藤野のように継続している例は大変まれです。 池辺さん自身も最初は見たことも経験したこともなかった地域通貨。地元のだれもやったことがないことを呼び掛け、仲間づくりを続けて、また新しく生まれているほかの地域通貨とも協力して続いていますが、池辺さんは、何ともひょうひょうとしているように見えます。 そんな池辺さんの人柄、経験と地域通貨の実際に触れながら、人が人らしく生きやすい経済と社会について考えてみましょう。
★チャンネル登録のお願い
他にもGEN-Japan主催オンライン企画のアーカイブをご覧いただけます。
https://www.youtube.com/…/UCcQ0wY2L2hCY2rI1…/lVlJ-KdM_z4
「いたるところに、小さな対話の輪を、そこから愛の旋風Torunade of Loveで日本中を包みたい!」
4月から毎月開催されてきたガイア2021最後の夜、2017年の第1回からの卒業生が見守る中、これからの私の一歩が、一人一人から発表されました。
その中で、そう呼びかけたのは、今村理沙子さん(学生)です。その思いは、2021年生みんなに共通する強い願いでした。その夜の様子を紹介したいと思います。(片山弘子 GEN-Japan)
半年の間、自分と対話し、自分の素直な願いに気づき、本心で語り合える存在なんだと気づいて、こんなに人といることが温かくうれしいことかと知った今、もっと仲間と出会いたい、と自然に気持ちが広がっていくようです。
発表の最後に、バイオリンは理恵さん、ピアノはりいちゃんで、みんなでイマジンを歌いました。王野君がタクトを振るように体を揺らせ、健ちゃんがマイクを握って歌っている。みんな思い思いに歌ったりハミングしたりで、時々思い起こしては、暖かさに包まれる思いがしています。
いま日本中、世界中に、本心で話し合ったり、そんな場で生きていきたいと願う人たちが、どれだけいることでしょうか。そんな新しい仲間と、一刻も早く出会えますように、各地に対話の輪を生み出していきたい。対話と探究の面白さを知ったら自然な願いがわいてくるようです。
2021年修了生の一人、林英士さん(京都府、50歳)は、「こんな時代だからこそ、自分の一番素直な心、本心とつながっていくことがいかに大事か」、「そういう人との対話のプロセスで社会ができていく、体験的に学んできたと気づきました。」とも語りました。
公開講座では谷崎テトラさんから楽園学創造のお話や、足元に楽園を生み出そうとされている近況。内藤正明さんとGEN-Japan理事の対話からは、具体的な持続可能な社会像。そしてガイア2019年生の長野県小布施町議員の竹内淳子さんから、毎月気軽に「ゼロ円キッチン」などの映画会を継続しながら、自分たちでできることを持ち寄ったり、話し合ったりしている様子を伝えてもらいました。まず楽しく、自分のローカルなところから、気候変動をおこさない「ドローダウン」するために有効な方法がたくさん見えてきました。
(⇒ビデオアーカイブ参照)
そんな中、若者たちは探究で自ら味わったこと、見えたことを、仲間を募って愉快にシェアし、広げていきたいと、”Gaia Camp”の企画を始めました。お昼休憩の間、下見に行ったり準備を描いたり。
出会ったばかりの4月には想像できなかった、こんなお互い。19歳から65歳までの愉快な家族。
これから、それぞれが力を合わせながら、各地で愛の旋風を吹かせていこうとしています。
(片山弘子)
Withコロナ時代のワールドシフト
~足元に楽園を~
2021年ガイアエデュケーションの最終講座は、内藤正明先生を囲んで、次の社会の姿を描きながら、お話とトークセッションでシリーズを締めくくりたいと思います。
コロナウイルスや、気候変動は、私たちをGaiaの時代の新しい豊かさに向けて、厳しくはありますが成長を促してくれているようです。
次の社会はどんな社会の姿で、そこで私たちはどう生きていくことでしょうか。一緒に探究しながら、次の一歩を見定めてきましょう。
———-
日 時:2021年9月20日(月)10:00-11:30
参加費:無料
申込先:https://gaia2021-9-20.peatix.com/
<スケジュール>
10:00 「人類が生き残れる社会の姿は?」
お話 内藤正明(環境科学・京都大学名誉教授)
10:30トークセッション
内藤正明
空閑厚樹(立教大学・GEN-Japan理事)
熊倉敬聰(『GEIDO論』・GEN-Japan理事)
竹内淳子(長野県小布施町町会議員・ガイア第3期修了生)
片山弘子:モデレーター
11:25 クロージング
11:30 終了
<内藤正明氏プロフィール>
京都大学名誉教授。国立環境研究所総合解析部長、京都大学大学院地球環境学堂・学舎長をへて2021年まで滋賀県琵琶湖環境科学研究センター長。
研究者として環境問題を真に克服するための社会のあり方、自然と共生した社会の実現にむけた研究、情報発信を展開している。
(著書) 岩波講座『現代環境技術と地球環境学』、同『持続可能な社会システム』、昭和堂『漫画で学ぶエコロジー』、同『持続可能社会への挑戦』嘉田由紀子氏と。
地域通貨、という言葉を聞いたことがありますか?
トランジションタウン藤野で、池辺潤一さんたちが始めた「よろづ屋」のよろづは、円やドルのような法定通貨とは違って、地域限定で使うことができる通帳型の通貨です。お話を聴いていると、移住者の多い藤野で、新しいつながりを支えているようです。
藤野の例のような、もともとお互いに内在している、助け合いたい気持ちを自然に呼び覚ましたり、声をかけたくなったりと、それぞれの知恵や能力、関係を促進し活性化する働きをしている地域通貨としては、海外ではオーストラリアのマレーニが知られています。
国内でもブームになったことはありますが、しかし藤野のように継続している例は大変まれです。
池辺さん自身も最初は見たことも経験したこともなかった地域通貨。地元のだれもやったことがないことを呼び掛け、仲間づくりを続けて、また新しく生まれているほかの地域通貨とも協力して続いていますが、池辺さんは、何ともひょうひょうとしているように見えます。
そんな池辺さんの人柄、経験と地域通貨の実際に触れながら、人が人らしく生きやすい経済と社会について考えてみましょう。
———-
日 時:2021年8月20日(金)20:00-21:30
参加費:無料
申込先:https://gaia2021-8-20.peatix.com
<池辺潤一氏プロフィール>
建築家。2007年に藤野に移住、循環型の自然住宅を設計する傍ら、2010年より地域通貨よろづ屋を立ちあげる。
5月のガイア公開講座@内藤正明
「人類持続の社会は地方から」の動画を一般公開しました。
地球環境問題の厳しい局面を、わかりやすい資料と、
「成り行き社会」「スマートシティ(先端技術社会)」「
内藤さんのこれまでの研究活動を支えてきた、人類みんなへの愛、
大変好評でしたので、9月に続編を開催することになっています。
では、5月のガイア公開講座@
辻信さんの呼びかけで実現した、Gaia 公開講座 山崎亮×辻信一の「Human Kind、さあ自分の性善説を語ろう!」が、90人をこえる参加者で、7月18日20時~開催されました。
冒頭、辻信一さんが開催趣旨として、参加者に問題提起をしました。「私たちは、人間は放っておいたら何をするかわからない、危うい存在だ、と疑ってかかるよう教育されてきた。それが人間や社会のリアリティであり、人を疑うことから始まる性悪説的な見方や考え方になることが、あたかも成熟することでさえあるかのようだ。今はこの性悪説的な人間観に世界中が席巻されているかにみえるが、果たして人間ば生まれつき悪い存在なのか。それは本当だろうか。」
山崎さんは辻さんに応えて、「スタジオLの仕事などで日本各地に出向いては、100人を超える人たちが集まる中に、コミュニティを作るには、なんて投げかけて、何でも言ってもらおうというスタンスでいるので、そこからするとやはり、性善説的なものに信頼を置いているんでしょうね」と話は始まりました。
確かに、地球環境はもはや後帰りが難しいほど不安定な時代に突入し、私たち自身の手によって自分たちの生存基盤を危ういものにしています。そのことではまったく絶望的でさえあるのですが、しかし本当にこの壊滅的ともいえる事実を認めて、絶望の淵に正面から立つことができたとき、私たちは初めて、今存在するものを認め合い生かしあいながら、明るく力強く生きていくことができるのでしょう。
参加者の感想から>>
対談は、お二人の人柄が現れていて面白かった。 人間の本質、善とか悪とかの前に、環境によっていかようにも変化していく、可能性をもった存在としての人間に希望を抱いた。(R.M.)
辻さん山崎さんのセミナーは内容が濃すぎて頭から溢れそうでした。 歴史的思想的な流れも興味深く、とても贅沢なトークでした。 お二人の明るさに元気をいただきました。 「底抜けの脳天気」というキャッチフレーズが気に入りました。(E.N.)
今回公開講座を聴いて新たに気になったのは「善悪」ってあるの?という事でした。 生まれて直ぐの赤ちゃんに善悪の性質がある様には感じられなくて、欲求の様なものがあるだけでその状態が善であるとも悪であるとも言えないのではないかと考えました。(王野太一 バンド活動 25歳)
物事を斜めから見て、理想を語る人を嘲笑する。それがシニカルって認識(自覚)していないことそのものが問題だと解ります。俯瞰的にみれば、ひとつひとつの行動・行為というよりは、つながりがない・分断されている世界が問題・障害の根源なのかもしれません。 それを解決していくためにはつながりを得るための間(ま)づくりが今後の社会に求められていくかもしれませんね。(M.M)
何かを実現したり価値を生もうと取り組んだりしている人は、性悪説的にシニカルにはならない、そういう傾向を持たない気がします。(H.N)
か弱いホモサピエンスが、集団で協力して生き、さらに約1万年に農業を始めたのが、Friendshipを適応的にしたと思います。Friendliest、人の中の「よきもの」とは、弱さを認め合い生きていく、だから人はこれだけ世界中に散らばって生き延びられてきたとも言えます。(H.T)
ーーーーー
たくさんのご感想を寄せていただきました。
中でも、辻さんの発表の中で、「利他=利己」というものがありました。これからの対話の中で、この内容についてお話を伺っていきたいと思います。
ビデオの編集ができましたら、また改めてお知らせします。
7月度GEN-Japanガイアエデュケーションが、
これからの社会を実現するには、ガイアエデュケーションでは4つのディメンション(世界観、社会、経済、環境)が総合的に変化していくように描いてプログラムされています。
7月は、社会分野「一人一人を尊重するコミュニティづくり」「新しいリーダーシップと意思決定」と、経済分野「グローバリズムから持続可能な経済への移行」に重点を置いた内容でした。
探究が一般論で上滑りにならないように、まず参加者みずから今日ここまでの足跡を振り返り、自分と向き合いながら、各々の今日までの人生Mapを描いたり、聴きあったりしました。
ここにいる誰もが、本当に幸せに生きられるように—
お互いを聴きあいながら人のための社会、というとき、どの人も本当に幸福に生きられるように、と自然に湧いてくるものがあるようでした。では幸せとはどういうことだろうと、これまで踏み込んだことのない、自分の本当の願いの方向に関心が向いていきました。
自分もみんなも「その人っぽさ」みたいなのを表してる気がするなぁと思いました。みんなの今までの記憶とか、経験したこととか感情とか、目の前に座ってる人の「今」に影響してきた要素の一部を共有できた感じがして嬉しかったです!! (H.T 19歳女性)
私の中の参加者一人一人のイメージが変わっていくのが面白い。 人には色んな面があってお互いの関わり合いの中で影響しあって新たな「その人らしさ」が出てくるような・・・。(小鶴厚子 60代女性)
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
二日目からは、
参加者の感想から>>
実際に暮らす人たちから直接話を聞けるのは、とてもよかった。話も、話している姿も、決してハキハキしていない。でもそこから感じられるものが意外とたくさんある。(無記名)
「地域社会が、人を育てると感じられたのは大きな収穫だった」など、社会と自分は分けられない存在だという感想が多くみられました。
それぞれにとっての居場所と出番が用意しあえたら、と参加者のNさんが発した言葉が、みんなに共通の願いとして心にあることを知り合えたのもうれしいことでした。人間は、善とか悪とかの前に、環境によっていかようにも変化できる可能性をもった存在なんだと希望がみえてきました。 ガイアエデュケーション参加者の輪のなかで、お互いを出しあい聞きあううちに、お互いの変化を感じながら、ここもひとつの社会だなと気づきあっていくようでした。
来月はトランジション藤野会場で、誰もが本心で生きられる社会を実現するには?と、これまでの学びを踏まえて、実践していける人になるためのステップに入っていきます。
参加者の感想から>>
今回は自分の将来なんかも少し考えながら参加しました。上下のない社会、自分と繋る社会、人と繋る社会。ゆっくり、前向きに考えてみようかな〜と思いました。(学生 女性)
今回、自分の中で面白かったテーマは「所有」でした。「自分の」という範囲を解放する事で、むしろ多くの物が使えたり多くの人に出会えたり、多くの人の役に立てるのではないか? 自分の物・自分のスキル・自分のパートナーなど、所有している気になっているものが沢山あると感じました。 社会全体が「誰かのもの」の集合ではなくて、皆で手をかけて作っていく物にしていきたいと強く感じました。 “give and take”ではなく”shared”な状態でありたいな〜(王野太一 24歳男性)
(記事/片山弘子 GEN-Japan代表理事)
7月度ガイア公開講座について ⇒ http://gen-jp.org/2021/07/26/2021-7-2/
6月ガイアエデュケーション@安曇野シャンティクティ会場⇒
#Global Ecovillage Network Japan
#Regenerative Society
#しあわせの経済
#GEN-Japan
#ローカリゼーション
#アズワン鈴鹿コミュニティ
#ガイアエデュケーション