人間的成長ができる関係性

人は、大丈夫なお互いなんだと経験していくことが、ほんとに大事じゃないかと思っています。
今は、通常その逆の空気の中にいるわけですが。
技術や方式でもない、学んで意識的に維持しようとしていくものでは通用しない。どこでも。誰でもできるもの。
けれども、現状の社会の空気に影響されて、実はそれぞれ内在しているのだけど、あるのに見えなくなっているものが揺らぎ出る機会。

その経験を繰り返すことで何が始まるのだろう、と興味深いです。

新しい社会の創造と話し合いの関係 3
 
7月度ガイアの記録から
「今は目的や目標を持って発言するよりも、ただただありのままの自分で、結果、影響しちゃってる位がちょうどいいんじゃないか。家庭や会社、チーム、コミュニティを運営しているのですが、その場所一つ一つが人間的成長のできる場にしたいなと思います。そんな空気を創ろうとしていますが、目的意識が強くなり過ぎると、自然に周りに強制力が働いてしまう。それぞれの狭い範囲の中だけで結論を急がないこと、短絡的に表面的なものに振り回されないことじゃないかな、と思っています。(マー坊 経営者)
 
「自分の気持ちをまず話そう、いざそうしようとしてみて、自分の気持ち自体が見えなくなっていることに気づいた。自分の気持ち側に目を向ける練習必要みたいです、が、日常的にどうしようかな^とも。自分が傷つかないように、心に蓋をして論理で何とかしようとしてきたのかもしれません。相手の言葉から勝手に、良い悪いを判断していたり、解決策を言いたくなったり。そういう傾向になぜなってきているのかも、深堀してみたいと思っています。(入澤潤 パーマカルチャリスト)
 
「改めて聴いてもらう経験をしていることの大事さを感じています。シンパシー(共感)でも、アンティパシー(はねつける)でもない、その間にエンパシー(受け止める)という状態があるように感じます。(はぶさん 活動家)
 

私たちの世代から、新しい時代・文明を生み出そう
心からの豊かさと創造の時代へ

【地球沸騰】の時代が到来したと国連事務総長から緊急のメッセージが世界に発せられました。これを真剣に受け止められる人は以前より広い範囲で増えているでしょう。不安を煽られて慌てたり、絶望する人も多いかもしれません。それだけ状況がわかりやすくなってきているとも言えます。
しかし私の若かったころ、1980年代にはすでに予測されていました。人間が自然界での身の丈の範囲を超えていきすぎてしまったことが原因ですから、元に戻っていくことで、バランスが回復します。石油や石炭・ガスなどの化石燃料に今のように過度に頼らず、極力抑え、水はもちろん食料や物資は近くで入手できるもの、つまり輸送や保存用冷蔵へのエネルギー負荷がかからない循環と共生の小さな輪があちこちにできることです。人と人が支え合い、家や車も近所や仲間でシェアリングしながらモノやエネルギーを生かし合えるような、心豊かな人同士のつながりが毎日の暮らしのベースになっていくことです。
お互いにできることから始めましょう。
ある若者たちは、自分たちで古い民家を借りて、リノベーションしながら、一緒にご飯を作って食べ、日々感じ合ったことをシェアできることに満たされる暮らしを始めています。ここではクーラーもいりません。あるものを生かし合い、地域の人々に溶け込んでいくのです。
それには、お互いの気持ちが素直に聴き合える、何でも話し合える心温かな仲間になっていくことです。そんな動きが、一見遠回りのようでも、しかし確実に地球沸騰をストップさせることにつながる、新しい文化文明の到来につながると思っております。
一緒にやっていきましょう(GEN-Japan片山弘子)

ローカリゼーションデイ日本2023■分科会5■

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2023年6月11日(日)ローカリゼーションデイ日本2023 
日本中のローカリゼーションが大集合するオンラインイベントを開催!
公式HP https://peraichi.com/landing_pages/view/localizationdayjapan2023
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■分科会5■ 6/11(日)14:30-16:00
オーガニック給食から始まるローカリゼーション
全国で大きな盛り上がりを見せているオーガニック給食運動は、食の安全、地域農業の再生、コミュニティの再構築などいいことがいっぱいです。この地域づくりは子どもたちを中心にすえた希望の萌芽となっているのではないでしょうか。世代を超えてつながっていきませんか。
 
トーク:
▶島村菜津(ノンフィクション作家)
1963年長崎生まれ、福岡育ち。東京藝術大学卒。2000年、『スローフードな人生!』(新潮社)でイタリア発のスローフード運動を日本に紹介、ベストセラーとなる。近刊に『シチリアの奇跡 マフィアからエシカルへ』(新潮社新書)『世界中から人が押し寄せる小さな村』(光文社)。
▶秋山豊(JA常陸 組合長)
1981年茨城県農業協同組合中央会入職。2011年専務理事就任後2018年より現職。
JA常陸は子会社のアグリサポートにより学校給食にじゃがいも、かぼちゃの提供をスタートし2023年度からは有機米の生産にも取り組んでいる。
▶玉木信博(ワーカーズコープ)
2006年4月~日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会センター事業団入団。2014年9月~2021年7月日本社会連帯機構事務局長、2019年日本労働者協同組合連合会理事、2022年よりセンター事業団専務。2015年より長野県上伊那郡中川村に移住。東京・池袋の本部業務と中川村での事業、農業の両立に日々奮闘中!

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申込み⇒https://localizationday2023.peatix.com/
参加費無料
共催:
日本労働者協同組合連合会(ワーカーズコープ)

ローカリゼーションデイ日本2023■分科会7■

■分科会7■ 6/11(日)16:10-17:25
コミュニティが「ローカル」にケアを取り戻す
 

若者からシニア世代まで必見です! 

申込はこちら⇒ https://localizationday2023.peatix.com/

誰でも人と人の間に生まれ、人の中で成長し、人との関係の中で人生を終えていく。老後がまず経済から語られる風潮に終止符を打ち、もう一度人間らしい生と死の文化を取り戻していきたい。そんな願いから、この分科会を企画しました。
人々の人生の最後に専門家として長年関わってきた3人が、それぞれの立場から伝えてくれる、泣き笑い体験談。お金もいらない、不器用でも大丈夫、誰でも出来る豊かな人生の終わり方。
そこから私達の暮らしや仕事の意味が改めて浮かび上がって来るようです。私たちの足元に、いまあるものの中から新しい文化の芽を育てていきましょう。(GEN-Japan/佐藤ふみみ・片山弘子)
ゲストトーク:川村真妃(幸ハウス)、近山恵子(コミュニティネットワーク)、鏑木孝昭(那須まちづくり)、
モデレーター:片山弘子(GEN-Japan)


介護保険が始まる以前から、日本で初めて民間企業として高齢者くりを企画し各地で活動を続けてこられた近山さんは、現在は高度成長期に開発された多摩市のある団地に拠点を置きながら、経済優先で無視されてきた文化や人と人の関係がそこでどう再生できるか、取り組んでいます。https://note.com/nasuhiroba/n/nfac354263697

鏑木さんの取り組みは、廃校や地域の人材を生かして、最後までその人らしく生きられる場所づくりと地域づくりが進んでいる、新しい姿の福祉の地域づくり。モデル例として注目される中、すでに入居も始まり、地域に新風を起こしています。
那須の人生100年コミュニティ活動紹介
https://nasuhiroba.com/about/

そして医師の立場でがん患者の皆さんと日々向き合いながら、最後まで自分らしく過ごせる場として「幸ハウス富士」の運営をしている川村真妃さん。その経験から、若いときから一般の人たちが死や死生観について考えられる環境が必要だと考えて、414(よい死)カードの開発をてがけ、各地で文化活動を展開しています。https://sachihouse.org/fuji/member/
「どんな人も迎える人生最期の時、そこにはどう生きてきたか、どんなふうに最期を迎えたいか、ポジティブな面も持っている。日常の中で死がその人らしさを表す当たり前なものとして捉えられていくような文化をつくっていきたい。(川村真妃)

ローカリゼーションディ日本2023は10:00~18:30までの3部制ですが入退場自由です。
GEN-Japa企画はその第3部(16:10-17:25)の分科会になります。

申込み⇒https://localizationday2023.peatix.com/

Gaia Youth 1日目~2日目

知りあおうとする時間。なぜ私は話し合えなくなるのだろう、と日常の自分を振り返った1日目。16人の輪の中で、グループの輪の中で、自分の心に問いかけ始めます。正解を求められない経験。2日目もしとしと春雨が続きます。私たちは朝から夕方まで一日部屋にいて、白い画用紙に、それぞれのこれまでの人生をクレヨンで描いてみたり。互いの魂が自然に近づき合おうとしていく様子です。夕方、早めの温泉で、みんなで輪になって野天風呂など、何も飾らないお互いになってポカポカと一時間をすごしました。

夕食後、誰かが、「何も警戒心なく一緒に並んで皿を洗っているけど、あれ、これ昨日まで知らない人ばかりじゃない!まだ出会って2日目なのに、口角が上がってばっかりになるのは、なぜだろう?」

2日目夜から、みんなの最大の関心事、聴き合う話し合いって、何? 対立も遠慮もない話し合いって、どんな状態になるのだろうと、探究しています。

 

Gaia Youth 6期スタート

ベトナムやメキシコ、中国の国籍を持つ若者たちも加わって、ガイアユースの第6期が昨日3月25日からスタートしました。桜の花がほころび始めた鈴鹿市ですが、昨日からしとしとと雨が降り注ぎ、しっとりと落ち着いたたたずまいです。
会場は、都市型エコビレッジとして知られるアズワンコミュニティの一角。お互い初顔合わせでドキドキしながら自己紹介をしたあとは、Social Building Gameで、足を離さないで、16人が一斉に立ち上がることが出来るまで、知恵と力を寄せてーー。笑ったり、笑ったりの連続で、互いの距離感が消えていき始めていきました。それぞれ社会的な活動もしている人たちで、どんな話し合いが体験できることになるでしょうか。ワクワクするようなスタートでした。
 
 

eumoの加盟店になりました。

GEN-Japanでも、いよいよ共感コミュニティ通貨eumoの仲間入りしました。

「共感コミュニティ通貨eumoとは?」

ためるお金から、循環するお金へ
お⾦だけではない価値を大切にする
「幸せになるための手段」とお金を再定義した、新しい電子マネーです。

人とのつながりや、ありがとうといった共感を可視化し
「気持ちを伝えること」を楽しめます。
円での「交換価値」から、縁を大事にする「共感価値」へ

ガイアユース1月開催

「聴き合う話し合い」ができる、そんな場がベースになったコミュニティとは、どんなコミュニティでしょうか。気候変動や様々な問題が山積するこれからの時代、どう生きていきたいか、自分一人ではできることには限界があります。では、今の自分に仲間を作っていく道筋が見えないと思っている若者は数多くいるでしょう。
これからの生き方や社会について、心から安心して、同じ世代の人たちで話し合いたいと強く願っている若者も多いでしょう。

そうした中で、アズワン鈴鹿コミュニティが会場に開催されたガイアユース(GEN-Japan主催、Gaia Education, ユネスコ認証SDGs教育プログラム)に、20人余りの若者が参集して、1月4日~8日までの4泊5日、暮らしを共にしながら、
聴き合う話し合いを初めて経験していきました。

*広く仲間と一緒に力を合わせて何かやってみたいが、持続可能な仲間ができる話合いを学び、体験したい。
*これまで活動してきたが、やらなければならない、と力が入って、責め合ったり戦いモードの中にいたが、ゼロから見直したい。

などなど、25人の対話と探究や様々なワークショップを通して、自分自身と、未来に向けて、人って大丈夫なんだと安心と希望を感じられるようになったようです。初対面のお互いが、次第に心を開きながら、本当の兄弟姉妹以上に打ち解け合うプロセスを経験した卒業生たちが、次回(第6期:3月25日~29日と、第7期:連休の5月3日~7日)に向けて主体的に報告会をスタートしています。

また、3月にはインターナショナルコースも開催。インドやフィリピン、ベトナム、ギニアなどから参加申込がきています。

GaiaYouth website English 
GaiaYouth website Japan

GEN-Japan News Vol.9

2023年の幕開け、1月4日~8日のガイアユースには各地から16人の若者たちが参加した。日の出を海岸まで見に行った。水平線の向こうが一瞬強く輝くと、太陽がゆっくりと顔を出し、海面に光の帯を伸ばしながら空に登っていく。砂浜でオレンジ色に染まりながら、誰からともなく手を合わせて、無言で祈りあった。

ガイア、40億年のめぐる命のつながりの中に、いま私たちが存在している。混沌とした人間世界に、時に道を見失いそうになることもあるけれど、新しい可能性を、聴き合う話し合いで互いの中に明確に感じ取った経験は、心に深く刻まれて決して消えることがないだろう。

人間として立返る場所を見出した若者たち。世界に向けて旅立った。

おかえりなさい、そしていってらっしゃい。

(GEN-Japan代表 片山弘子)

全文はこちらから⇒ https://mailchi.mp/ec93e61086bc/news-vol9-hp

GEN-Japan News Vol.8

GEN-Japan News Vol.8を配信しました。
ご覧ください。

落ち葉の散り敷いた里山に、時雨がさっと通り過ぎていきます。木立の向こうからさす日差しも弱弱しく、もうすぐ一年で一番夜の長い冬至を迎える今日この頃。陰極まって暗闇にぬくもりを感じるうちに、陽に転じて一陽来復、新春に向けてまばゆさが戻っていく、12月ほど変化の激しい季節はありません。地球環境も様々な諸問題も、根源は人間中心の考えからくるものです。競争しながら我幸せを守ろう、つかもうとした結果とも。本当のしあわせとはどんなものでしょう。何気ない暮らしの一コマにも、自然の姿の中にも、実はすでにその答えは見えている、あとはそれが見えて聴こえる、目と耳を培った私たちになっていくだけですね!

11月から12月にかけて、たくさんの出会いがありました。一緒に進んでいきましょう。