Building The New Normal 交流と研究の時代へ
COP26がイギリス・グラスゴーで10月31日から11月12日まで開催されている中、グローバルエコビレッジネットワーク(GEN)は、地球上で人類がどう調和して生きられるか、Building New Normal 新しい「当たり前」をつくろうと、世界の仲間たちに呼びかけています。その日本での先駆けとして、GEN-Japanではサイハテエコビレッジとアズワンコミュニティの公開トーク「New Normal、常識を超える エコビレッジの未来と可能性」を企画しました。
熊本県三角半島の丘に広がるサイハテエコビレッジは、3.11のあった2011年にスタートし、今年で10周年を迎えています。広く周囲を見渡せる丘の上で、多くの若者たちをひきつけ続けるサイハテエコビレッジ。日本でもユニークな存在として今日も進んでいるサイハテに、三重県鈴鹿市で、街の中に境界線のない都市型のエコビレッジを展開して21年になるアズワン鈴鹿コミュニティの小野雅司さんが初めて訪れました。GEN-Japanではこの機会をとらえて、その交流の様子をライブで紹介しようと企画しました。
ほぼ30人前後のメンバーが今暮らしているサイハテエコビレッジからは、発起人の工藤シンクさん、モデレーター的な役割でコミュニティの運営を担当する坂井勇貴さんの二人。
一方2000年の暮れから「誰もが本心で、それぞれその人らしく生きられる社会」を実現しようと、Try and Errorを繰り返しながら研究と実践を通してコミュニティづくりを展開してきた小野雅司さん。
3人が一つのソファーに並んで、実践者としてやりぬこうとしているお互いをリスペクトしながら、刺激しあい学びあう姿は、ほほえましくも中身の濃い、あっという間の2時間となりました。
周りを囲んで話を聴いていた人たちも、コミュニティづくり、新しい当たり前を生み出している「魁(さきがけ)の3人のトークの展開に、これは聞き逃せないと次第に身を乗り出していました。
アズワン鈴鹿コミュニティ×エコビレッジサイハテが知恵を交わす記念すべき時
都会型エココミュニティとして活躍する、創設21年のアズワン鈴鹿コミュニティから 小野雅司 パイセンを招いて互いの目指す先、それをどうカタチにしていくかを語り合った濃密な1日。
自己の成長と、場づくりと言うと分かりにくいけど、例えるなら〝うちなる平和〟を体現することと、それを可能にする〝思いやりのシステム〟を同時に実践されて来たコトが、すごいと思ったし、めちゃくちゃ共感するコトだらけで学び多い時となりました!
エコビレッジ、オルタナティブライフ界の重鎮にして大先輩、アズワン鈴鹿コミュニティの小野雅司氏が熊本三角エコビレッジ サイハテに。
なんと深く、軽やかな人だろう。
色々が腑に落ちるような、まるで答えあわせのような、素晴らしいひとときでした。
やはり実際に足を運んでみるものだと思いました。工藤君、坂井君たちの活動は見知ってはいましたが、この広大な丘の上で、伸び伸びと展開し続けてきた10年の積み重ねを感じています。共通するのは、日々のコミュティ運営をその目的にしていない点です。
日常に埋没せず、コミュニティづくりそのものが、平和で持続可能な社会の実現につながらんことを志しています。そんな目的意識をもって進んできたサイハテと、これから交流し、学びあい、研究しながら、ともに新しい社会づくりにかけていきたい。
GEN-Japanでは11月24日~26日に、コミュニティづくり研究会をアズワンを会場に、実践的にコミュニティづくりを展開する各地の実践者が集合します。乞うご期待。