Gaia Education8月 5回目のガイア
参加者からの感想をシェアします。
















参加者からの感想をシェアします。
人は、大丈夫なお互いなんだと経験していくことが、ほんとに大事じゃないかと思っています。
今は、通常その逆の空気の中にいるわけですが。
技術や方式でもない、学んで意識的に維持しようとしていくものでは通用しない。どこでも。誰でもできるもの。
けれども、現状の社会の空気に影響されて、実はそれぞれ内在しているのだけど、あるのに見えなくなっているものが揺らぎ出る機会。
その経験を繰り返すことで何が始まるのだろう、と興味深いです。
■分科会7■ 6/11(日)16:10-17:25
コミュニティが「ローカル」にケアを取り戻す
若者からシニア世代まで必見です!
誰でも人と人の間に生まれ、人の中で成長し、人との関係の中で人生を終えていく。老後がまず経済から語られる風潮に終止符を打ち、もう一度人間らしい生と死の文化を取り戻していきたい。そんな願いから、この分科会を企画しました。
人々の人生の最後に専門家として長年関わってきた3人が、それぞれの立場から伝えてくれる、泣き笑い体験談。お金もいらない、不器用でも大丈夫、誰でも出来る豊かな人生の終わり方。
そこから私達の暮らしや仕事の意味が改めて浮かび上がって来るようです。私たちの足元に、いまあるものの中から新しい文化の芽を育てていきましょう。(GEN-Japan/佐藤ふみみ・片山弘子)
ゲストトーク:川村真妃(幸ハウス)、近山恵子(コミュニティネットワーク)、鏑木孝昭(那須まちづくり)、
モデレーター:片山弘子(GEN-Japan)
介護保険が始まる以前から、日本で初めて民間企業として高齢者くりを企画し各地で活動を続けてこられた近山さんは、現在は高度成長期に開発された多摩市のある団地に拠点を置きながら、経済優先で無視されてきた文化や人と人の関係がそこでどう再生できるか、取り組んでいます。https://note.com/nasuhiroba/n/nfac354263697
鏑木さんの取り組みは、廃校や地域の人材を生かして、最後までその人らしく生きられる場所づくりと地域づくりが進んでいる、新しい姿の福祉の地域づくり。モデル例として注目される中、すでに入居も始まり、地域に新風を起こしています。
那須の人生100年コミュニティ活動紹介
https://nasuhiroba.com/about/
そして医師の立場でがん患者の皆さんと日々向き合いながら、最後まで自分らしく過ごせる場として「幸ハウス富士」の運営をしている川村真妃さん。その経験から、若いときから一般の人たちが死や死生観について考えられる環境が必要だと考えて、414(よい死)カードの開発をてがけ、各地で文化活動を展開しています。https://sachihouse.org/fuji/member/
「どんな人も迎える人生最期の時、そこにはどう生きてきたか、どんなふうに最期を迎えたいか、ポジティブな面も持っている。日常の中で死がその人らしさを表す当たり前なものとして捉えられていくような文化をつくっていきたい。(川村真妃)
ローカリゼーションディ日本2023は10:00~18:30までの3部制ですが入退場自由です。
GEN-Japa企画はその第3部(16:10-17:25)の分科会になります。
知りあおうとする時間。なぜ私は話し合えなくなるのだろう、と日常の自分を振り返った1日目。16人の輪の中で、グループの輪の中で、自分の心に問いかけ始めます。正解を求められない経験。2日目もしとしと春雨が続きます。私たちは朝から夕方まで一日部屋にいて、白い画用紙に、それぞれのこれまでの人生をクレヨンで描いてみたり。互いの魂が自然に近づき合おうとしていく様子です。夕方、早めの温泉で、みんなで輪になって野天風呂など、何も飾らないお互いになってポカポカと一時間をすごしました。
夕食後、誰かが、「何も警戒心なく一緒に並んで皿を洗っているけど、あれ、これ昨日まで知らない人ばかりじゃない!まだ出会って2日目なのに、口角が上がってばっかりになるのは、なぜだろう?」
2日目夜から、みんなの最大の関心事、聴き合う話し合いって、何? 対立も遠慮もない話し合いって、どんな状態になるのだろうと、探究しています。
GEN-Japanでも、いよいよ共感コミュニティ通貨eumoの仲間入りしました。
「共感コミュニティ通貨eumoとは?」
ためるお金から、循環するお金へ
お⾦だけではない価値を大切にする
「幸せになるための手段」とお金を再定義した、新しい電子マネーです。
人とのつながりや、ありがとうといった共感を可視化し
「気持ちを伝えること」を楽しめます。
円での「交換価値」から、縁を大事にする「共感価値」へ
「聴き合う話し合い」ができる、そんな場がベースになったコミュニティとは、どんなコミュニティでしょうか。気候変動や様々な問題が山積するこれからの時代、どう生きていきたいか、自分一人ではできることには限界があります。では、今の自分に仲間を作っていく道筋が見えないと思っている若者は数多くいるでしょう。
これからの生き方や社会について、心から安心して、同じ世代の人たちで話し合いたいと強く願っている若者も多いでしょう。
そうした中で、アズワン鈴鹿コミュニティが会場に開催されたガイアユース(GEN-Japan主催、Gaia Education, ユネスコ認証SDGs教育プログラム)に、20人余りの若者が参集して、1月4日~8日までの4泊5日、暮らしを共にしながら、
聴き合う話し合いを初めて経験していきました。
*広く仲間と一緒に力を合わせて何かやってみたいが、持続可能な仲間ができる話合いを学び、体験したい。
*これまで活動してきたが、やらなければならない、と力が入って、責め合ったり戦いモードの中にいたが、ゼロから見直したい。
などなど、25人の対話と探究や様々なワークショップを通して、自分自身と、未来に向けて、人って大丈夫なんだと安心と希望を感じられるようになったようです。初対面のお互いが、次第に心を開きながら、本当の兄弟姉妹以上に打ち解け合うプロセスを経験した卒業生たちが、次回(第6期:3月25日~29日と、第7期:連休の5月3日~7日)に向けて主体的に報告会をスタートしています。
また、3月にはインターナショナルコースも開催。インドやフィリピン、ベトナム、ギニアなどから参加申込がきています。
GaiaYouth website English
GaiaYouth website Japan
2023年の幕開け、1月4日~8日のガイアユースには各地から16人の若者たちが参加した。日の出を海岸まで見に行った。水平線の向こうが一瞬強く輝くと、太陽がゆっくりと顔を出し、海面に光の帯を伸ばしながら空に登っていく。砂浜でオレンジ色に染まりながら、誰からともなく手を合わせて、無言で祈りあった。
ガイア、40億年のめぐる命のつながりの中に、いま私たちが存在している。混沌とした人間世界に、時に道を見失いそうになることもあるけれど、新しい可能性を、聴き合う話し合いで互いの中に明確に感じ取った経験は、心に深く刻まれて決して消えることがないだろう。
人間として立返る場所を見出した若者たち。世界に向けて旅立った。
おかえりなさい、そしていってらっしゃい。
(GEN-Japan代表 片山弘子)