「底抜けの脳天気=Eternal Optimist」としてこの時代を生きる
辻信さんの呼びかけで実現した、Gaia 公開講座 山崎亮×辻信一の「Human Kind、さあ自分の性善説を語ろう!」が、90人をこえる参加者で、7月18日20時~開催されました。
冒頭、辻信一さんが開催趣旨として、参加者に問題提起をしました。「私たちは、人間は放っておいたら何をするかわからない、危うい存在だ、と疑ってかかるよう教育されてきた。それが人間や社会のリアリティであり、人を疑うことから始まる性悪説的な見方や考え方になることが、あたかも成熟することでさえあるかのようだ。今はこの性悪説的な人間観に世界中が席巻されているかにみえるが、果たして人間ば生まれつき悪い存在なのか。それは本当だろうか。」
山崎さんは辻さんに応えて、「スタジオLの仕事などで日本各地に出向いては、100人を超える人たちが集まる中に、コミュニティを作るには、なんて投げかけて、何でも言ってもらおうというスタンスでいるので、そこからするとやはり、性善説的なものに信頼を置いているんでしょうね」と話は始まりました。
確かに、地球環境はもはや後帰りが難しいほど不安定な時代に突入し、私たち自身の手によって自分たちの生存基盤を危ういものにしています。そのことではまったく絶望的でさえあるのですが、しかし本当にこの壊滅的ともいえる事実を認めて、絶望の淵に正面から立つことができたとき、私たちは初めて、今存在するものを認め合い生かしあいながら、明るく力強く生きていくことができるのでしょう。
参加者の感想から>>
対談は、お二人の人柄が現れていて面白かった。 人間の本質、善とか悪とかの前に、環境によっていかようにも変化していく、可能性をもった存在としての人間に希望を抱いた。(R.M.)
辻さん山崎さんのセミナーは内容が濃すぎて頭から溢れそうでした。 歴史的思想的な流れも興味深く、とても贅沢なトークでした。 お二人の明るさに元気をいただきました。 「底抜けの脳天気」というキャッチフレーズが気に入りました。(E.N.)
今回公開講座を聴いて新たに気になったのは「善悪」ってあるの?という事でした。 生まれて直ぐの赤ちゃんに善悪の性質がある様には感じられなくて、欲求の様なものがあるだけでその状態が善であるとも悪であるとも言えないのではないかと考えました。(王野太一 バンド活動 25歳)
物事を斜めから見て、理想を語る人を嘲笑する。それがシニカルって認識(自覚)していないことそのものが問題だと解ります。俯瞰的にみれば、ひとつひとつの行動・行為というよりは、つながりがない・分断されている世界が問題・障害の根源なのかもしれません。 それを解決していくためにはつながりを得るための間(ま)づくりが今後の社会に求められていくかもしれませんね。(M.M)
何かを実現したり価値を生もうと取り組んだりしている人は、性悪説的にシニカルにはならない、そういう傾向を持たない気がします。(H.N)
か弱いホモサピエンスが、集団で協力して生き、さらに約1万年に農業を始めたのが、Friendshipを適応的にしたと思います。Friendliest、人の中の「よきもの」とは、弱さを認め合い生きていく、だから人はこれだけ世界中に散らばって生き延びられてきたとも言えます。(H.T)
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たくさんのご感想を寄せていただきました。
中でも、辻さんの発表の中で、「利他=利己」というものがありました。これからの対話の中で、この内容についてお話を伺っていきたいと思います。
ビデオの編集ができましたら、また改めてお知らせします。